シチューうどんのかね又さん閉店
天六の名物、知る人ぞ知るシチューうどんの「かね又」さんが閉店するって!と母から聞いた。
32年もの間、この界隈の商売人の皆さんの、安くて美味しいお昼ご飯の定食屋さんとしてやって来られていた。
これからお昼ご飯どこで食べたらいいんや!という、この界隈の独身男性の嘆きの声が聞こえてきそう。
ここのシチューうどんは、ここでしか食べられない透明スープのシンプルを極めた出汁、牛肉、玉ねぎのバランスが絶妙で、いつも同じクオリティ。めちゃめちゃ美味しい。シチュー定食ならば、うどんの代わりにご飯と大きな玉子焼きがついてくる。これがまたものすごく美味しい。そのままでも美味しい。
メニューは他にも盛り沢山な上、日替わりで入口に多数の小鉢物、メインの魚やハンバーグなどもいろいろある。
私はシチューうどんか、シチュー定食か、牛丼が大好きだった。母は、鍋焼きうどんをよく食べていた。
店主がシチューや丼ものをその場で作り、奥さんが小鉢などを作っている。
近くのお店には出前などもしてくれていたので、母とよく食べたし、姉の旦那さんもここのファンだった。ミュージシャンともよく食べに行った。
坂東英二さんも、昔はカンテレ帰りにバンブー横の駐車場に車を停めて、足繁く通われていた。ちなみにこちらでは、たまごは食べておられなかったらしい。
先日から、ご主人の体調不良とのことだったので、復活を心待ちにしていた。
昨日、奥さんがお店の中のものを片付けていたので母と挨拶に行った。
奥さんが、明るくいろいろと話をしてくれた。
いつか、娘さん夫婦が何かまた復活させてくれたらなぁというお話もあった。
話終わった頃に、向かいの花屋さんのおじさんが通りがかったので、閉店を伝えるとえっ!やめんの?!とショックを受けた様子で、他の店員のおじさんも入れ替わりお話していた。
シチューうどんのレシピは、昭和初期にロシア人から教わったという噂。のれん分けで、昔はたくさん店舗があったらしい。
食べたことのない美味しいうどん。
寂しいけど、いつかまた食べられることを願います。
長い間、ありがとうございました。
肝心のシチューうどんの写真が見つからないよ。
奥さんとお話中のママ↑
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